売上トップはSMBC、利益率トップはみずほ、現預金・支店数のトップはMUFJ。大手3行で純利益トップはどの銀行だ!? (2017)
比較:金融業界(メガバンク3行)
三菱東京UFJフィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループ、三井住友フィナンシャルグループのメガバンク3行の分析です。ビジネスパーソンで、これらの社名を知らない人はいないと思いますが、意外と知らないことがあります。
例えば、現預金で比較をすると、三菱東京UFJが50兆円、みずほが36兆円、三井住友42兆円とかなり違います。同様に店舗数で比較をすると、三菱東京UFJが1036店舗、みずほが462店舗、三井住友440店舗と実はかなり違うのです。(三菱東京UFJはリテールで755店舗、法人で281拠点の合計です)
ということで、身近でよく知っているはずだけど、意外と知らない銀行の簡単な比較をどうぞ!
抑えておきたいポイント
- 三菱東京UFJが純利益1兆円越え!
三菱東京UFJは2015年3月期に国内金融グループとしてはじめて純益1兆円を突破。経常利益率も26.87%と非常に高い数値です。
大手メガバンクの中で最も低い経常利益率なのは三井住友フィナンシャルグループですが、それでも20.65%と他業界と比較して高いです。業界特性ですね。
- 現預金に至っては、5年前から飛躍的な伸びを見せる
この現預金の伸びを見ると、素晴らしい!とも言えますが、今の日本の状況がどうなのかということが伺えます。
大手3行だけでも100兆円を超える現預金等。お金を遣うより貯める時代なのでしょうか。
- 経常収益に見る3行の違い。1位はSMBC
大手3行と表現されている中で図だけを単純に見ると経常収益(いわゆる売上)においては、みずほが他2行に水をあけられているように見えます。
また興味深いのが売上と利益、現預金の関係を見ると意外に相関関係が無いのです。つまりは経営方針の違いあるいは経営力の差が色々な数字に出ているんでしょうね。
- 2020年までの伸び率に期待!
2016年3月期に一旦落ち着きを見せた各社の業績ですが、これからオリンピックのある2020年に向けて、各社どのように伸びていくのか注目です。
ポイントは本業での収益以外にはフィンテック関連や海外展開などでしょうか。また大きな合併があるかどうかもポイントになりそうですね。
2016年03月決算時
経常収益(いわゆる売上)
直近の数字で言うと、売上についてはSMBC一人勝ち状態になりつつあります。
支店数が3行中、一番少ないのに素晴らしいですね。
経常利益率
経常利益ではみずほが唯一の30%越えで堂々のトップ。
押さえておきたいポイントとしては、こんなにも利益率が上下するってことですね。さすが金融業。
現預金
現預金ではMUFJが堂々のトップ。やはり支店数がダントツ多いことが影響しているのでしょうか。
そして純利益でもトップなのがMUFJ。こうやって見ると銀行経営は色んなバランスが追求されるビジネスなんですね。
参考サイト
当ページを投稿するにあたり、参考にしたサイトは、下記になります。 『企業情報』は企業HP、Yahoo!ファイナンスより抜粋。- 【ご注意】
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