【これからの働き方】キャリアのオーナーシップ | 3社対談:vol.5

対談について

前回の終盤でお話しした、「キャリアのオーナーシップを持つ」という考え方。転職が身近になりつつ現代を生き抜くために、重要なキーワードだと思います。どの道を選ぶにしても、環境や周囲に判断を委ねず、自分で納得したキャリアの取捨選択をしていただきたいと思います。

さて、対談は今回が最終回。皆様のキャリア形成のヒントになりましたら幸いです。

【5】転職を意識している皆様へ 〜キャリアのオーナーシップを持つということ〜

山際
今までの話から、自分のキャリアを自分で所有するという意識を持つ、つまり“キャリアのオーナーシップを持つ”という考え方をもっと多くの人に持って頂きたいと感じました。
佐藤
自分のキャリアを自分で操縦すると意識すれば、きつい仕事に耐えられたり、新しいチャレンジをすることにも前向きになれますね。僕が20代でがむしゃらに仕事していた時も、目標や理想に向けての修行だと捉えていました。

西尾
どんな仕事でも、“やらされてる”って思った瞬間に何の意味もなくなってしまいますよね。たとえ不本意な仕事でも、与えられた瞬間に自分ごととして邁進できる人と、何でこんな仕事やらされてるんだろう、と他責的になってしまう人とでは、のちに描けるキャリアは明確に違ってくるはずです。
佐藤
リクルート用語でいう“圧倒的当事者意識”ですね。ベンチャー界にもこの気概を持った人は多い印象です。
山際
結局は、今やっている仕事が自分で選んだものだと胸を張って説明できればいいのだと思います。極端な話、自分が本気で納得していれば、安定企業なのか成長企業なのか、国内大手なのか外資系企業なのか、はたまた中小やベンチャー企業なのかは、どこを選んだとしても全部良いのだと思います。

佐藤
本当にそうですね。自分で“選ぶ”ということが大事だと思います。20代の人たちには、選べる自分になるために、今はどんな仕事でもチャレンジしてみて、と言いたい。
山際
これまで話してきたことは、キャリアを長いストーリーで考えた時、いろいろな場面でのヒントになると思います。20代は“しゃがむ”時期で、可能性を広げる。30代でどの道で行くかを絞り、オリジナリティを磨き込む。40代以降はそれを確立する道もあるし、一旦築き上げたものをリセットして新たなチャレンジをするという選択肢もある。それをJカーブで例えましたね。
佐藤
自分の理想の姿をイマジネーションすることの大切さも話しましたが、もし現状とのギャップを感じたら、転職によって、しゃがむ経験をあえてするのもありだと思います。
西尾
まわり道したって良いんです。理想に向かって一直線に進むことはなかなか難しいです。そんな時にキャリアのオーナーシップを自分が持っていると思えば、納得してまわり道のルートを選ぶこともできます。

佐藤
そうですね。自分自身の考えの軸を持つのが、「キャリアのオーナーシップを持つ」という考えですね。
山際
最後になりますが、佐藤さん、西尾さん、ここまでありがとうございました。改めてこうやって対談という形で話をしてみると新しい発見がありましたね。みんな別々のキャリア(人生)ですが、何かと似ていたり、同じようなことを大事にしていたりと面白いですよね。ぜひ今回の対談を読んでくださる皆さまにも何かしらの示唆があると良いのですが。もし、ひとりで迷うことがあれば、私たちキャリアアドバイザーにご相談ください。

対談者プロフィール

佐藤 雄佑

株式会社ミライフ 代表取締役社長

2001年 新卒で株式会社ベルシステム24に入社
マーケティングやコールセンター管理業務に従事。コールセンターなどで多くの「人」と関わる中で、将来的には人材業界で起業したいと思うようになる。人材の中でも1対1で人と向き合いたいと考えたので「人材紹介」に絞り転職活動をする。
2004年 株式会社リクルートエイブリック(現:リクルートキャリア)に転職。リクルーティングアドバイザー(企業担当の営業職)やマネージャー、支社長を経験し、半年間の育休を経て人事責任者、エグゼクティブ層の転職支援などを経験する。
2016年4月 株式会社ミライフを創業

佐藤 雄佑キャリアアドバイザーに
転職の相談をする

西尾 理子

株式会社みこまる 代表取締役

2001年 新卒で日本HP株式会社に入社
2004年 株式会社リクルートエイブリック(現:リクルートキャリア)に転職。主に若手の転職支援や新規支社の立ち上げなどに携わる。人材業界で働く基礎を学ぶ。
2010年 株式会社プロコミットに転職。仮説やイマジネーションから結びつきを創造し、インパクトのある機会創出ができるようになった。
2017年5月 株式会社みこまるを創業

山際 尚徳

株式会社フォーリープ 代表取締役

2002年 新卒で株式会社リクルートエイブリック(現:リクルートキャリア)に入社
2年半ほどリクルーティングアドバイザー(企業担当の営業職)を経験し、独立のための退職を申し出たところ、上司から「起業するつもりなら、先ずは社内で新規事業をやってみろ」と言われ、3つの新規事業立ち上げを経験する。
2006年12月 IT領域で起業。リクルートがやらない領域で価値を提供できそうな事業をやっていたが、人材に係る仕事や相談も受ける機会が多く、その中で、人材紹介のあり方が現実と乖離してきたように感じAIではなく「人」にしかできない斡旋をしよう!と思い人材業界に戻ってきた。
2012年 株式会社フォーリープを創業

山際 尚徳キャリアアドバイザーに
転職の相談をする